黒田 乃生 〔教授〕


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所属 筑波大学
部署 芸術系
学位 博士(農学)(東京大学)
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担当科目

文化的景観論、遺産保護と地域社会、文化遺産演習

専  門

造園学

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研究テーマ

研究テーマは「文化的景観の保全」です。これまで世界遺産の白川村荻町をフィールドに研究を続けてきました。「景観」は「見る人」と「見られるもの」があって成立する現象ですが、個人的社会的背景によって双方がダイナミックに変化します。その変化するものを保全するとはどういうことなのか、できるだけ相対化した視点でとらえていくつもりです。また、ゼミの学生のみなさんには、積極的にフィールドに飛び出して、地域の人や自然と対話をしながら研究を進めてほしいと考えています。

著作・論文

業績の詳細はこちらから

  • 『文化財保存学入門』(分担執筆)丸善プラネット,2012
  • 『世界遺産白川郷-視線の先にあるもの-』筑波大学出版会,2007
  • 『魅力ある森林景観づくりガイド 』(分担執筆)全国林業改良普及協会,2007
  • 「日本の世界文化遺産における森林の現状に関する考察」
    ランドスケープ研究72(5)、pp.645-650,2009
  • 「明治末から昭和初期における史蹟名勝天然紀念物保存にみる風景の位置づけの変遷」
    ランドスケープ研究pp.597-600.Vol.67 NO.5, 2004
  • 「白川村研究の系譜にみる文化財としての集落景観保全における問題点」
    ランドスケープ研究,Vol.66 No.5,pp.665~668,2003
  • 「白川村荻町の森林における利用と景観の変容に関する研究」
    ランドスケープ研究,Vol.65 No.5,pp.659~664,2002

所属学会

(社)日本造園学会、(社)日本建築学会、文化資源学会

現在の研究、調査など

■石見銀山の森林に関する研究
世界遺産の「石見銀山遺跡とその文化的景観」は80%以上が森林に覆われています。森林に隠された文化遺産の価値をみつけ、それを地域のかたと一緒に学び伝えていくのが目標です。

■白川村の遠山家の活用
委員会の委員として、かつて「大家族」が生活していたことで大変有名だった、合掌造り家屋の国指定重要文化財旧遠山家住宅を今後どのように活用していくのかを村の担当者や地域の方と一緒に考えています。

■世界遺産学習
石見銀山がある大田市の小学校などで、「世界遺産ってなんだろう」「なぜ守ることが大切なんだろう」ということを一緒に考える授業をしています。ゼミ生が授業の企画から実施まで担当します。